「りゅうとうげきしゅのふね」とも。神秘的な霊力が風水の難をさけるという竜や想像上の水鳥の鷁を船首の装飾とした2艘1対の船。貴族が乗って遊興するための船ではなく,朝覲(ちょうきん)や寺社などへの行幸,その他朝儀,寺社供養などの行事に楽人10人ほどと棹郎(とうろう)(船頭)4人が乗り,池で楽をかなでる楽船として用いられた。「駒競(こまくらべ)行幸絵巻」「紫式部日記絵巻」などに描かれる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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