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両(りょう)

�@中国から渡来した重量の単位。斤の16分の1,銖(しゅ)の24倍。貫の100分の1で,10匁(もんめ)に相当。中国では,音律の基礎となる黄鐘管(こうしょうかん)を満たす黍(きび)の重さを12銖,これを二つあわせて両とする。日本では大宝令制で導入され,24銖を小1両,小3両を大両とし,銀・銅・穀物の計量以外には小両を用いるとするが,必ずしも守られなかった。その後,両の絶対値は時代や地方によって変化し,京目1両を4匁5分とするのに対して,田舎目1両は4匁7分であった。近世になると1両が10匁に安定する。尺貫法では37.5g。�A江戸時代の金貨の貨幣単位。分の4倍,銖(朱)(しゅ)の16倍。分と同じように重量単位から転じた。慶長小判1枚(=1両)は4匁7分6厘と定め,その4分の1を一分金としたが,その後の改鋳によって小判の質量が変化しても両と分,さらには銖の関係はかわらなかったので,質量単位としての意味を失い,貨幣単位として定着した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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