1. 用語
  2. 日本史 -り-
  3. 柳条湖事件(りゅうじょうこじけん)

柳条湖事件(りゅうじょうこじけん)

関東軍が満州(中国東北部)でおこし満州事変の発端となった謀略事件。1931年(昭和6)9月18日午後10時20分すぎ,奉天(現,瀋陽)駅北方の柳条湖で南満州鉄道線が爆破された。日本側は張学良(ちょうがくりょう)軍の仕業としてただちに近くの張軍の本拠北大営奉天を攻撃し,翌日には沿線主要都市を制圧した。鉄道爆破は,満蒙の武力制圧と直接支配を企図する関東軍高級参謀板垣征四郎大佐,作戦主任参謀石原莞爾(かんじ)中佐を中心に周到に準備された謀略であった。攻撃は満鉄線沿線から9月21日吉林(きつりん),10月8日錦州にまで拡大され,若槻内閣・陸軍中央も既成事実の追認を余儀なくされた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう