1. 用語
  2. 日本史 -り-
  3. 立憲政友会(りっけんせいゆうかい)

立憲政友会(りっけんせいゆうかい)

明治~昭和前期の政党。1900年(明治33)9月,国民政党設立をめざす伊藤博文が憲政党・伊藤系官僚などを中核として結成。実力者星亨(とおる)の暗殺,伊藤総裁の枢密院議長への転出をへて,西園寺公望(きんもち)総裁のもとで原敬(たかし)・松田正久が党を実質的に統率した。日露戦争後は桂太郎の率いる官僚閥と交互に政権を担当し,桂園時代とよばれた。短期間を除いて衆議院第1党の地位を占め,18年(大正7)には第3代総裁の原が組閣し,積極政策により全盛時代を迎えた。原暗殺後は高橋是清(これきよ)総裁のもとで党は混迷し,24年に床次(とこなみ)竹二郎派が脱党して政友本党を結成し,第3党に転落した。25年には田中義一を総裁に迎え,革新倶楽部と合同するなど勢力を回復した。昭和期に入り田中義一・犬養毅(いぬかいつよし)の2人の総裁による組閣があったが,5・15事件以降の鈴木喜三郎総裁のもとでは政権から遠ざかり,39年(昭和14)に中島知久平派と久原(くはら)房之助派に分裂した。40年ともに大政翼賛会に合流し,解党。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう