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辛酉革命(しんゆうかくめい)

中国から伝えられた讖緯(しんい)説のうち,暦により帝王の政治が変わるとの思想にもとづき,辛酉年に天命が革(あらた)まる,帝王が変わるとする説。同様に甲子(かっし)年に政令が革まることを甲子革令(かくれい)という。三善清行(みよしのきよゆき)「革命勘文」は1320年を周期とし,辛酉年(661,斉明天皇7年)から1320年前を神武即位年(西暦の紀元前660年に相当)と考えた。この辛酉革命説により延喜改元(901)が行われ,のち近世末の元治元年(1864)の甲子改元まで,若干の例外を除き,辛酉年・甲子年に改元が行われた。辛酉年改元のために学者から革命勘文が提出された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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