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進歩党(しんぽとう)

明治中期の政党。1896年(明治29)3月,立憲改進党を軸に,立憲革新党・大手倶楽部など対外硬運動に参加した勢力が結集して成立。発足当時99人の衆議院議員が参加し,すでに第2次伊藤内閣と提携していた自由党と議席数で並んだ。同年9月に成立した第2次松方内閣と提携し,事実上の党首大隈重信(外相)と高橋健三(内閣書記官長)・神鞭知常(こうむちともつね)(法制局長官)の3人が入閣し,のちには局長・知事ポストに多くの党員が就任した。提携により松方内閣は第10議会を無事乗り切り,新聞紙条例の一部緩和などが実施された。第11議会前に松方内閣が地租増徴の方針を決定したため提携は破綻し,98年6月には自由党と合同して憲政党を結成した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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