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親藩(しんぱん)

江戸時代の大名の家格を,将軍との関係を中心に分類する場合のまとまりで,譜代・外様と併称される。徳川将軍家の男子で大名となった家およびその分家をさす。幕末まで継続した家にかぎると,家康の直系としては,九男・十男・十一男をそれぞれの祖とする御三家(尾張・紀伊・水戸の各徳川家)およびその分家(美濃国高須・伊予国西条・讃岐国高松・陸奥国守山ほかの各松平家),次男秀康を祖として数家(越前国福井・美作国津山・出雲国松江・播磨国明石など)にわかれた越前家がある。また,2代将軍秀忠には会津松平家,8代吉宗には田安・一橋の各徳川家,9代家重には清水徳川家がある。田安・一橋・清水3家は御三卿とよばれた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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