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新皇(しんのう)

平将門(まさかど)が称した君主号。「将門記」によると,将門は939年(天慶2)12月,坂東諸国を軍事占領した段階で,武蔵権守興世(おきよ)王の進言により,桓武5世孫の血統と大陸での実力による王朝簒奪の事実を根拠に新皇に即位したという。反乱勢力の結束を強化し,将門が君主たることの認知を坂東諸国の在庁官人・郡司・田堵(たと)から獲得するうえで,即位儀礼の挙行は重要な意味をもったと思われる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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