新撰菟玖波集(しんせんつくばしゅう)
準勅撰連歌撰集。20巻。明応4年(1495)6月20日の序および綸旨があるが,実際は9月15日完成。翌年には「新撰菟玖波集作者部類」も成立。一条冬良(ふゆよし)を上卿(しょうけい)(首席者)格,三条西実隆を奉行格とし,周防国守護大内政弘の後援をえ,宗祇(そうぎ)の種玉庵で兼載(けんさい)・肖柏(しょうはく)・宗長(そうちょう)らの助力をうけ編集作業が進められた。総句数2053句,そのうち発句は251句。構成は「菟玖波集」にならうが,俳諧と雑句をとっていない。作風は,宗祇の唱える有心(うしん)・幽玄な作が尊重される。室町時代の古写本が多数残るほか,古活字版をはじめ版本が数種ある。「続々群書類従」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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