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壬申戸籍(じんしんこせき)

1872年(明治5)に編成された最初の全国的統一戸籍。政府は71年4月4日の太政官布告をもって戸籍法を公布,緊急実施を要する三都府・各開港場を除いた一般の府藩県に,翌年2月1日から100日の間に戸籍編成を命じた。実際の完了は73年3月だが,72年の干支にちなみ壬申戸籍という。戸 籍編成の単位として「四五丁若(も)シクハ七八村ヲ組合」せて区を設定し,戸籍吏として各区に戸長・副戸長を置き,区内居住民を「臣民一般」として戸すなわち家ごとに把握・登録させた。この点,族属別編成方式をとる以前の戸籍と異なる。しかし旧身分に関する差別的記載もみられ,1968年(昭和43)閲覧禁止措置がとられた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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