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新人会(しんじんかい)

東京帝国大学学生による学生運動団体。1918年(大正7)12月上旬,法科大学生の赤松克麿(かつまろ)・宮崎竜介・石渡春雄が吉野作造教授の後援で結成,卒業生の麻生久・佐野学・棚橋小虎,野坂参三(慶大)らも参加。翌年3月以降22年4月まで機関誌「デモクラシイ」「先駆」「同胞」「ナロオド」を刊行,以後労働運動の関係者を輩出。蝋山(ろうやま)政道・三輪寿壮(じゅそう)・河野密(みつ)ら卒業生の学究派は22年4月「社会思想」を創刊した。22年の学生連合会結成(24年に学生社会科学連合会と改称)後は全国的運動の中核となり,3・15事件の際の大学側の解散命令後は地下に潜行,翌年日本共産青年同盟への発展的解消を宣言して解散した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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