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新人(しんじん)

現生人類とも。ホモ・サピエンスのうち,旧人を除いた現代型の人類をさす。人類進化の最終段階にあたる。額が高く,眼窩(がんか)上隆起が弱く,顔が垂直に近く,下顎骨の前下部に頤(おとがい)が形成されているのが特徴。ヨーロッパのクロマニョン人,中国の周口店山頂洞人や柳江(りゅうこう)人,日本の三ケ日(みっかび)人や港川(みなとがわ)人など。ホモ・サピエンス・サピエンス,あるいは現代型ホモ・サピエンスともいう。約10万年前から3万5000年前にかけて旧人から進化し,石刃を用いた精巧な石器をはじめ,骨角器・装身具・洞窟壁画などを残した。人類はこの段階ではじめてアメリカ大陸やオーストラリア大陸に進出した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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