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真宗(しんしゅう)

親鸞を宗祖とする仏教教団。浄土真宗の略。親鸞は法然の浄土宗を浄土真宗とよび,自己の宗教を法然の念仏を正統に継承する往生浄土の真実の教えとした。親鸞は一宗独立の意図はなかったが,しだいに教団として発展した。一般には一向宗・門徒宗,地方によっては本願寺門徒・仏光寺門徒などとよばれた。江戸時代,親鸞が用いていた浄土真宗に宗名を統一する願いが大谷・本願寺両派から幕府に提出されたが,浄土宗側の反発もあり決着しなかった。その後1872年(明治5)大蔵省から真宗と称するよう通達がだされ,現在,真宗10派のうち本願寺派は浄土真宗,他派は真宗の名称を用いている。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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