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新官僚(しんかんりょう)

昭和戦前期に政党政治への不信から現状打破・社会改良を指向した官僚。広義には革新官僚も含む。新官僚は1932年(昭和7)の挙国一致内閣の誕生以来,各省の中堅幹部として政治的に注目され,日中・太平洋両戦争期には次官・大臣となる例も少なくなかった。いっぽう軍部と一定の距離をおくなど革新官僚よりは穏健であった。後藤文夫・吉田茂(戦後の首相とは別人)・松本学(以上内務官僚),石黒忠篤(ただあつ)(農林官僚),賀屋興宣(おきのり)・星野直樹(以上大蔵官僚),吉野信次(商工官僚),松井春生(資源局長官・内閣調査局調査官などを歴任)らがいる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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