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城割(しろわり)

城郭を破却すること。戦国末~近世初頭,統一政権の確立をめざす織田信長や豊臣秀吉は,支配下に入った地域や服属した大名の領地内の城について,本城以外の支城を破却させた。これはそれまでの戦国大名や国人層の地域支配体制をいったん解体し,在地における自力救済の否定と,軍事体制面の統一権力確立のためである。こうした動きの最終的な到達点として,1615年(元和元)閏6月に江戸幕府が西国の外様を中心とする大名に対して命じた一国一城令がある。幕府はその直後7月の武家諸法度で,居城以外に新たに支城を築くことを禁じている。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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