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白拍子(しらびょうし)

平安末~鎌倉時代に流行した即興的な歌舞,またそれを舞う専業者で,初期には男性もいたが,のち女性に限られた。語源は声明(しょうみょう)の拍子。水干や直垂(ひたたれ)に鞘巻(さやまき)・烏帽子(えぼし)の男装で今様(いまよう)を歌いながら舞う男舞。男装であることが武士の台頭する世相に合致し,源義経に愛された静御前らを輩出。真福寺本「和名抄」紙背文書の建長8年(1256)白拍子玉王請文は,人身売買の身代を請け出す者の存在を示す史料として有名。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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