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白旗一揆(しらはたいっき)

南北朝・室町時代に活躍した北武蔵・上野の国人(こくじん)たちの一揆。この時代武士たちは,互いに戦功の証人になりあう,「見つぎ見つがれる」関係を確保するために,族縁や地縁を手がかりに一揆を結成して戦場に赴く例が多かった。このような組織は,しだいに平時でも共同体としてのまとまりをもつに至る。白旗一揆もそのような一揆の一つで,白旗・白馬を統一の象徴に用いたことに由来する。1348年(貞和4・正平3)の四条畷(しじょうなわて)の戦や52年(文和元・正平7)武蔵小手指原(こてさしがはら)の戦での活躍は「太平記」にもみえる。室町時代には上州一揆・武州一揆に再編成され,武蔵国守護上杉氏の配下となった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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