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続日本後紀(しょくにほんこうき)

六国史(りっこくし)の一つで,「日本後紀」に続く4番目の勅撰の正史。20巻。869年(貞観11)藤原良房・春澄善縄(はるずみのよしただ)らにより完成奏上された。淳和天皇の833年(天長10)から仁明天皇の850年(嘉祥3)までを漢文編年体で記す。承和の変がおこり,皇太子恒貞(つねさだ)親王が退けられ,道康(みちやす)親王(文徳天皇)が立太子するなど,藤原北家が摂関家として権力を獲得していく過程が記されている。先行の3正史と比べて,本書の記事は広範かつ詳細であるが,伝来の過程で脱漏や錯簡が生じている。「新訂増補国史大系」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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