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続日本紀(しょくにほんぎ)

六国史(りっこくし)の一つ。「日本書紀」に続く第2番目の勅撰の正史。40巻。編纂過程はかなり複雑で,前半20巻は菅野真道(すがののまみち)ら,後半20巻は藤原継縄(つぐただ)らが編纂し,最終的には797年(延暦16)に完成,奏上された。前半は文武天皇が即位する697年8月から,孝謙天皇が譲位する758年(天平宝字2)7月まで,後半は淳仁天皇が即位する同年8月から桓武天皇の791年(延暦10)12月までを記す。前半と後半は成立の経緯を異にするので,記述内容の詳密さや体裁にかなり差異がある。「日本書紀」に比べて潤色が少なく,奈良時代についての根本史料として重視されている。また引用されている宣命(せんみょう)も,国語学的に貴重である。「新日本古典文学大系」「新訂増補国史大系」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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