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初期議会(しょきぎかい)

通常1890年(明治23)の第1議会から日清戦争勃発直前の第6議会までの初期の帝国議会。富国強兵路線を推進する藩閥政府と民力休養・経費節減を唱える民党とが衆議院で激しく対立し,第4議会頃から民党の主力である衆議院の第一党自由党が第2次伊藤内閣に接近し,日清戦後の本格的な提携政治への端緒を開いた。この時期に対する評価は,昭和30年代までは自由民権運動の変質・腐敗過程とする見解が多かったが,近代では日本型政党政治の原型形成,あるいは立憲政治運用の慣行の定着した時期という理解が一般的となっている。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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