京都府木津川市にある真言律宗の寺。小田原山と号す。本堂に安置する9体の阿弥陀仏にちなみ,九品(くほん)寺・九体(くたい)寺ともいう。開創は未詳。11世紀半ば頃から伽藍の整備が進められ,現在の本堂は1107年(嘉承2)建立という。78年(治承2)には洛中から三重塔が移建された。興福寺のもとで栄えたが,のち衰退。本堂と三重塔は国宝,三重塔初塔壁画の十六羅漢図は重文。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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