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勝鬘経義疏(しょうまんぎょうぎしょ)

求那跋陀羅(ぐなばつだら)訳「勝鬘経」の注釈書。日本最古の経疏。三経義疏の一つ。聖徳太子撰。611年(推古19)成立。はじめに経題を簡潔にのべ,ついで経文を序説・正説・流通説の3段にわけて注釈する。法鼓・憂婆塞(うばそく)・涅槃(ねはん)・般若(はんにゃ)・維摩(ゆいま)などの経典,梁(りょう)の法雲の説,敦煌(とんこう)発見の「維摩経義疏本義」などを引用。606年(598年とも)推古天皇に行った同経講説の原稿をまとめたものともいわれる。「大正新修大蔵経」「日本思想大系」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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