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成忍(じょうにん)

生没年不詳。鎌倉前期の画僧。号は恵日坊(えにちぼう)。高山寺明恵(みょうえ)の弟子で,画技にすぐれ,13世紀前半に明恵周辺の絵画制作に大きな役割を果たしたと想定される。成忍制作が立証できる現存作品はないが,明恵の縄床樹上座禅の姿を写した「明恵上人像」は成忍筆の可能性が高いという。また画風上,それと共通点の多い「華厳縁起」の制作にも,彼が深く関与していた可能性が指摘される。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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