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少弐頼尚(しょうによりひさ)

生没 1294~1371.12.24 鎌倉後期~南北朝期の武将。筑前・豊前・肥後・対馬各国守護。大宰少弐・筑後守。父は貞経。足利尊氏に属して敗死した父の後を継ぎ,九州にのがれた尊氏をたすけ,1336年(建武3・延元元)多々良浜(たたらはま)の戦で菊池武敏の軍を破る。「建武式目」の制定にも参画するが,尊氏の設置した九州探題一色範氏と対立。以後,尊氏と不和な実子直冬を奉じる。直冬が九州を去ってからは,南朝方の懐良(かねよし)親王・菊池武光と結び,一色範氏を破る。その後,再び幕府方となったが,59年(延文4・正平14)筑後国大保原(おおほばる)の戦で菊池武光に大敗後,勢力は衰退。61年(康安元・正平16)には本拠大宰府を占領され,豊後にのがれた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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