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昇殿(しょうでん)

主君の起居する殿舎上に伺候し,身辺の諸務(宿直・陪膳など)の奉仕を許されること。内裏・院・女院・中宮・東宮などで行われたが,狭義には清涼殿南庇の殿上の間で天皇に侍する内(ない)昇殿のみをさす。歴史的にも810年(弘仁元)にさかのぼる内裏の昇殿が最も古いものであろう。なお男官の昇殿制が整うにつれ,本来的に側近奉仕を行っていた女官についても,台盤所(だいばんどころ)での伺候が昇殿と把握されるようになったらしい。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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