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招魂社(しょうこんしゃ)

幕末・維新期の国事殉難者とその後の戦没者を祭った神社。護国神社の旧称。維新のために殉難した死者を慰霊する目的で1864~67年(元治元~慶応3)に設けられた招魂墳墓・招魂場に由来する。68年(明治元)に太政官布告で国事のために死んだ藩士や一般人と戊辰(ぼしん)戦争の死者の霊を祭る祠(ほこら)が京都東山につくられ,この頃から諸藩にも招魂場が設けられるようになった。69年に東京九段に招魂社をつくり,鳥羽・伏見の戦から箱館戦争の戦死者を加えて社領を1万石とし,72年に本殿が竣工した。79年に東京招魂社は靖国(やすくに)神社と改称して別格官幣社に列した。地方の招魂社は1939年(昭和14)にそれぞれ地名を冠して護国神社と改称した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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