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相国寺(しょうこくじ)

京都市上京区にある臨済宗相国寺派大本山。正式には万年山相国承天寺。1382年(永徳2・弘和2)将軍足利義満が,春屋妙葩(しゅんおくみょうは)を開山として,室町幕府の東側に創建を開始した。春屋は開山の名誉を師の故夢窓疎石(むそうそせき)に譲り,2世となった。塔頭(たっちゅう)には鹿苑(ろくおん)院・蔭涼(いんりょう)軒などがある。禅宗寺院を統轄し人事をつかさどった僧録は鹿苑院の住持が兼任し,鹿苑僧録とよばれた。当院の歴代住持の日記「鹿苑日録」は有名。蔭涼軒は足利義教のときに鹿苑院内に設けられる。軒主の公用日記「蔭涼軒日録」も重要。重文の本堂(法堂),国宝の「無学祖元墨蹟」,重文の「十六羅漢像」「鳴鶴図」「山水図」などがある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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