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聚楽第(じゅらくてい)

「じゅらくだい」とも。聚楽城とも。関白となった豊臣秀吉が現在の京都市上京区,平安京大内裏の故地である内野に築いた城郭風の大邸宅。1586年(天正14)から翌年にかけて造営された。天守閣を構える本丸の周囲に南二の丸・北の丸・西丸の各曲輪(くるわ)が付属し,豪壮華麗な殿舎が建ち並んだほか,内郭を囲む全長約1000間の堀の外側には諸大名の屋敷が配置されていたと伝えられる。88年には後陽成(ごようぜい)天皇の行幸が盛大に行われて秀吉の権勢を天下に誇示した。関白となってこの邸宅に入った豊臣秀次が,95年(文禄4)に自害させられるとただちに破却され,建物は大半が伏見城に,一部が寺院などに移築された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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