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手実(しゅじつ)

律令制下,ある個人が,手ずから実情を記して申告する文書。ふつうは,戸令造計帳条に規定のある手実,すなわち戸主がみずからの戸口について,姓名・年齢などの現状を書いたもの(計帳手実)をさすことが多い。写経生が仕事の出来高を報告したものも経師手実・校生手実などという。毎年6月30日までに各戸主から提出された計帳手実は,京職や国司により,その年の現状に去年との異動などを加えて計帳に集約された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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