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粛軍(しゅくぐん)

1936年(昭和11)3月から翌年9月にかけて,陸軍によってなされた2・26事件後の処置。陸軍は青年将校や事件当時の陸軍上層部を処罰し,隊付将校や在郷軍人会への統制を強化する法の整備,人事権を大臣に集中するための法改正も行った。しかしこれが統制派による皇道派一掃の色合いを帯びてくると,近衛首相はこれを警戒し,反乱幇助(ほうじょ)の罪で起訴されていた真崎甚三郎を無罪にすることでバランスをとろうとした。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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