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樹下人物図(じゅかじんぶつず)

樹木の傍らに人物をそえて描く図様。樹木と人物のとりあわせの起源として,樹に手をからめて立つインドの女神ヤクシーや,西アジアの生命の樹と女神アナヒターなどが指摘されているが,風俗画の図様として発達したのは中国の唐代と考えられ,「章懐太子墓」の壁画は好例。唐代文化の伝播により周辺の中央アジア・日本にも多くの作例がある。なお正倉院の「鳥毛立女屏風(とりげりつじょのびょうぶ)」のように女性の場合は「樹下美人図」と称する。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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