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自由詩(じゆうし)

五七調などの定型律によらずに作られた近現代詩。1882年(明治15)の「新体詩抄」以来提起され続けた。意識的に実践されたのは,言文一致や自然主義の散文,およびその思想と呼応するかたちで,1907年9月に発表された川路柳虹(りゅうこう)の「塵塚(はきだめ)」からとされる。文語からの離脱,伝統的詩意識からの解放を図ることにより,新しい詩の領域が切り開かれ,現代詩に至っている。高村光太郎「道程」,萩原朔太郎「月に吠える」などはその初期の成果。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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