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集議院(しゅうぎいん)

明治初年の諮問機関。1869年(明治2)7月8日,公議所の改組により成立。議員はおおむね従来の公議人が就任したが,議案の提出権は太政官以外に認められず,立法府としての権限は著しく縮小した。おもな諮問には贋金(にせがね)流通対策・蝦夷地開拓などがあったが,建議の多くは無視され,言路閉鎖との批判をあびた。70年3月には一橋・田安ら10家藩の議員が盟約辞職する事件がおこるなど,しだいに政府との対立姿勢を強め,同年9月事実上の閉院となり,73年左院へ吸収された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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