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社家(しゃけ)

社家衆・社司家とも。特定の神社に世襲的に奉仕する神職の家筋。はじめは神社の祭祀に奉仕する専門職はなく,氏族の氏上(うじのかみ)が氏神の祭祀に奉仕した。その後,祭祀や社務に専従する者が生じ,職業化し,世襲されるようになって社家が発生した。著名な社家として,伊勢神宮の祭主藤波家・大宮司河辺家,出雲大社の千家・北島の両家,上賀茂社の岡本・松下氏,下鴨社の泉亭・梨木氏などがある。名社・古社以外の一般の神社にも社家があった。神職の世襲制は1871年(明治4)太政官布告により廃止されたが,実際は旧社家で存続するものも多かった。社家のうち名家14家が84年の華族令公布の際,華族に列した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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