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ジャガタラ文(ジャガタラふみ)

江戸初期,鎖国令により国外へ追放された混血児らが,インドネシアのジャガタラ(バタビア,現,ジャカルタ)から日本へ書き送った手紙。1636年(寛永13)ポルトガル人との混血児とその母がマカオに追放されたのに続き,39年にはオランダ人らとの混血児と家族がバタビアに追放された。彼らは唐船などに手紙や品々を託して故国の親族と音信を行った。西川如見が「長崎夜話草」のなかで混血のジャガタラお春の手紙をジャガタラ文としてとりあげたことから有名になった。この文は如見の創作とされるが,お春が長崎の叔父らにあてた手紙の写しが現存する。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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