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社会大衆党(しゃかいたいしゅうとう)

1932年(昭和7)7月全国労農大衆党と社会民衆党が合同して結成された単一無産政党。委員長安部磯雄,書記長麻生久。主導権を握った旧全国労農大衆党の麻生・田所輝明,旧社会民衆党の亀井貫一郎らは陸軍の一部や革新官僚勢力と接近して方針転換を進めた。当初は不振だったが,36・37年の総選挙で躍進し,最大時37の議席をもった。日中戦争が始まると戦争遂行に協力。第1次近衛文麿内閣に対しては与党のようにふるまって国家総動員法を支持,38年の近衛新党運動には麻生・亀井らが中核として参加した。40年反軍演説を行った斎藤隆夫除名問題を契機に一部が分裂,主流派は同年近衛新体制運動に参画し,7月解党した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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