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島崎藤村(しまざきとうそん)

生没 1872.2.17~1943.8.22 明治~昭和前期の詩人・小説家。本名春樹。長野県出身。明治学院卒。1893年(明治26)北村透谷らと「文学界」を創刊。浪漫主義文学運動のなかにあって青春の彷徨を体験し,処女詩集「若菜集」など4詩集を刊行,浪漫詩人としての地位を確立。長野県小諸での教師生活をへて1905年に上京。自然主義文学の記念碑的作品「破戒」によって小説家として認められ,以後「春」「家」などの自伝的小説を発表した。その間,姪との過失およびその妊娠という事態に直面。5年間のフランス生活ののち帰国して「新生」にその経緯を書き(「新生」事件),さらにこの人生の危機をのりこえて創作活動を続け,29年(昭和4)には大作「夜明け前」を刊行した。「藤村全集」全17巻,別巻2巻。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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