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司法省(しほうしょう)

近代において司法行政事務を担当した政府の中央官庁。1871年(明治4)7月,刑部省・弾正台を廃止して太政官の1省として設置。裁判権を管掌。長官は司法卿(初代江藤新平)。75年大審院の設置により裁判権を移譲し,司法行政機関として裁判所の監督,検察の統轄にあたった。85年内閣制度の確立により内閣の1省となった。初代司法大臣は山田顕義。翌年司法省官制を公布,省内に大臣官房および総務・民事・刑事・会計の各局がおかれた。その後監獄業務を内務省から移管し,監獄局を設置。昭和期に入り少年犯・思想犯保護業務を管轄。敗戦後の1947年(昭和22)日本国憲法施行とともに全面的機構改革が進み,48年廃省となり法務庁が新設された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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