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治部省(じぶしょう)

大宝・養老令制の官司。八省の一つ。姓氏・継嗣・婚姻など,身分の認定に関する事務を行い,所属する品官(ほんかん)の大少解部(ときべ)を指揮して姓氏についての訴訟の審理にあたった。君主の徳に応じて出現するとされた祥瑞も管理した。雅楽寮・玄蕃(げんば)寮・諸陵(しょりょう)司・喪儀(そうぎ)司などを被管にもち,これらを指揮して,喪葬儀礼や外交上の事務,仏教寺院・僧尼の管理統制にもあたった。前身官司は理官で,天武朝に儀式の進行・統制を行い,大学における官人の養成にもかかわった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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