支那派遣軍(しなはけんぐん)
在中国の全陸軍部隊を束ねた総軍(陸軍最大の部隊組織)。太平洋戦争開戦時の総軍は支那派遣軍と南方軍だけであった。日中戦争の拡大により中国戦線に投入される陸軍部隊が急増。これらを統率しかつ対中政略・戦略を統轄するため,1939年(昭和14)9月南京に支那派遣軍総司令部が設置された(初代総司令官西尾寿造大将)。内蒙古から広東地区に至るまでの在中国陸軍部隊を指揮・統率し,また和平工作や傀儡(かいらい)政権への支援も行った。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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