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賜田(しでん)

律令制下,天皇が個別の勅で任意に特定個人に与えた田。功田(こうでん)も個別の勅で与えられたので賜田の一種であり,実際に功田を賜田と表記することもある。輸租田。奈良時代には学芸・戦争・外交上の功績を理由とし,10~20町程度の規模のものが多かったが,平安時代になると100町以上の大規模な荒廃田を皇族に賜う例が多くなり,勅旨田と同じ意味をもつようになった。「延喜式」には輸地子田のなかに未授賜田があり,賜田用地は固定されていたようである。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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