四条派(しじょうは)
円山応挙に学んだ呉春(ごしゅん)を始祖とする江戸時代の画派。広義には円山派と同系だが,画体・画派の性格が異なるので独立させて四条派とよぶ。その名は呉春および松村景文(けいぶん)・岡本豊彦ら多くの門弟が,京都四条近くに住んだことに由来する。応挙の写生画の客観的描写に文人画の洒脱味を加えた画風で,大衆に支持された。呉春以後も画派の隆盛は続き,豊彦門下の塩川文麟(ぶんりん)・幸野楳嶺(ばいれい)・竹内栖鳳(せいほう)らは,明治期の京都画壇で大いに活躍した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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