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四国連合艦隊下関砲撃事件(しこくれんごうかんたいしものせきほうげきじけん)

下関戦争・馬関(ばかん)戦争とも。1864年(元治元)8月英・仏・蘭・米四国連合艦隊が萩藩砲台を攻撃した事件。前年5月10日の攘夷期日に萩藩が下関海峡通航の外国艦船を砲撃し,その後,下関の海峡を封鎖したことに端を発する。64年オールコックが奔走し17隻の艦隊が下関に遠征,8月5日から攻撃を開始,3日間で砲台を破壊占拠した。7月の禁門の変に敗れていた萩藩は列国の圧倒的軍事力に屈服,講和条約が成立。9月22日幕府との間で賠償金300万ドルに関する協約が調印された。下関の海峡封鎖解除・瀬戸内海通行再開問題も解決し,こののち萩藩は開国論に転じ討幕へむかう。賠償金は74年(明治7)完済された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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