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志賀重昂(しがしげたか)

生没 1863.11.15~1927.4.6 明治・大正期の思想家・評論家・地理学者。三河国岡崎藩士の家に生まれる。札幌農学校卒。軍艦に便乗してオセアニア各地を巡り,1887年(明治20)「南洋時事」を出版。翌年三宅雪嶺(せつれい)らと政教社を創立,雑誌「日本人」の主筆として「国粋保存旨義」(国粋主義)を唱え,政府の欧化政策と藩閥政治を批判。初期議会では対外硬派として活動。96年進歩党結成に参画し,第2次松方内閣のとき農商務省山林局長,98年第1次大隈内閣のとき外務省勅任参事官。憲政本党をへて1900年立憲政友会に加入,衆議院議員当選2回。この間,日本各地を旅行し「日本風景論」(1894刊)を刊行して名声を博した。明治末期に政界を退き,世界各地を周遊して数多くの紀行文・評論を発表した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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