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四カ国条約(しかこくじょうやく)

1921~22年(大正10~11)のワシントン会議で締結された太平洋に関する日・英・米・仏間の条約(21年12月調印)。正式には「太平洋方面に於ける島嶼(とうしょ)たる属地及び島嶼たる領地に関する四国条約」といい,期限は10年。内容的には,太平洋における島々に対する4国相互の権利の尊重を約し,締約国の一つがこれを侵した場合には,ほかの3国が制裁を協議することが規定され,緩やかな安全保障条約となっている。また日英同盟の破棄が明記されている。条約のねらいは太平洋の現状維持であり,ワシントン会議の主目標であった海軍の軍備制限を補完する意味をもった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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