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諏訪大社(すわたいしゃ)

長野県諏訪市中洲に上社,諏訪湖を隔てた下諏訪町に下社が鎮座。式内社・信濃国一宮。旧官幣大社。祭神は建御名方(たけみなかた)神・八坂刀売(やさかとめ)神。下社は事代主(ことしろぬし)神も配祀。上社は本宮と前宮に,下社は春宮と秋宮にわかれる。「延喜式」に南方刀美神社とあり,867年(貞観9)建御名方神が従一位,八坂刀売神が正二位を叙された。古来から軍神として武将の崇敬を集め,源頼朝をはじめ足利義満や信濃国守護小笠原長秀らの寄進をうけた。武田信玄は1565年(永禄8)退転していた祭祀を再興。徳川家光以下歴代将軍は上社に1000石,下社に500石の朱印領を安堵した。鎌倉時代以降,御射山(みさやま)祭に各地から武人が参集したため諸国に諏訪信仰が広まり,末社は全国に1万余社を数える。例大祭は上社4月15日,下社は8月1日。寅と申の年には式年造営御柱(おんばしら)大祭が行われる。境内は国史跡。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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