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住友財閥(すみともざいばつ)

住友家が支配した財閥。17世紀から経営していた別子銅山は幕末期には衰退したが,維新期に国による接収をまぬかれ,銅山の近代化に成功。日清戦争頃から伸銅・電線・肥料などの産銅関連産業や炭鉱・銀行・鋳鋼・倉庫などにも進出した。銀行・鋳鋼・電線以外の事業を直営していた個人営業の住友総本店は,1921年(大正10)住友合資会社に改組し,さらに直営事業を株式会社として独立させ,持株会社化してコンツェルン形態を整えた。以後も信託・生命保険などに進出したが商社は設立しなかった。37年(昭和12)住友合資は株式会社住友本社に改組されたが,財閥解体によって48年解散した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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