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鈴木貫太郎内閣(すずきかんたろうないかく)

小磯内閣のあとをうけて成立した挙国一致内閣(1945.4.7~8.17)。外交的にはソ連を仲介者とする対連合国和平工作を模索。一方,内政に関しては本土決戦を予期して,すでに決定していた国民義勇隊設置を促進,1945年(昭和20)6月には地方総監府の設置,戦時緊急措置法の制定を行った。しかし近衛文麿を特使とする対ソ和平工作がソ連の拒否で失敗に終わったあと,ポツダム宣言には「黙殺」を表明。8月に入りソ連の参戦や広島・長崎への原爆投下など急速に情勢が悪化したため,8月9日の御前会議における昭和天皇の「聖断」を契機にポツダム宣言を受諾,無条件降伏を行った。8月15日の降伏と同時に総辞職。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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