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調所広郷(ずしょひろさと)

生没 1776.2.5~1848.12.19 江戸後期の鹿児島藩家老。鹿児島藩士川崎基明の次男で,茶道坊主調所清悦家を継ぐ。笑悦,のちに笑左衛門と称す。側用人として島津重豪(しげひで)・同斉興の財務を担当し,1827年(文政10)には財政改革主任となり,翌年改革に着手。30年(天保元)10年間で50万両備蓄し,古借証文を回収せよとの命をうけ,三島(奄美大島・喜界島・徳之島)砂糖惣買入制を実施。藩債500万両の250年賦償還を断行し,44年(弘化元)50万両の備蓄を達成した。46年幕府から琉球交易の黙許をえ,唐物貿易を企てた。48年(嘉永元)密貿易の責を負い,服毒自殺。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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