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双六(すごろく)

木製の盤をはさんで,2人で対局する遊び。白と黒の駒を各15ずつ並べ,筒にいれた2個のさいころの目によって駒を進め,早く相手の陣地に並べたほうが勝ち。インドが発祥地とされる。正倉院には数面の双六盤があり,「日本書紀」持統3年(689)条に「禁断双六」の記載がある。江戸時代になると,この盤双六から派生した絵双六が広まった。絵双六は1枚の紙を線でいくつにも区画したなかにさまざまな絵が描かれ,さいころを振って目の数だけ駒を進め,「上がり」とよばれる最終区画へ早く進んだ者を勝ちとした。絵双六は,江戸初期に仏教の教えを広めるための浄土双六に始まるという。絵柄は旅物語風な道中双六をはじめさまざまに工夫された。明治期以降は雑誌の付録として人気があった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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